滋賀の駅弁名物『湖北のおはなし』、皆さんご存知ですか?「湖北のおはなし」は湖北地方の名産品が詰められ、また春夏秋冬楽しめるおこわが入った名物駅弁。お弁当屋さんの(株)井筒屋が作られています。
容器は竹すだれを使用した風情あるお弁当。
唐草模様の紙風呂敷に包まれ、お弁当箱には竹すだれが使用されていたりと、パッケージにもこだわりを物凄く感じます。一体どんなお弁当になっているのでしょうか。今回はそんな気になる中身を主に紹介していきます。
「湖北のおはなし」とは
【湖北のおはなし ¥1,200】
「湖北のおはなし」は滋賀県米原市に拠点がある(株)井筒屋が製造。まるでおばあちゃんが作ったような懐かしい味わいで、手作り感があるのも嬉しい。おかずの配置も素晴らしく、仕切りはほとんど使用されていません。
ラインナップ
湖北地方の名産が集まるおかずラインナップ。
まずはおかずから。おかずには、
- 鴨ロースト(湖北名産)
- 赤かぶ(湖北名産)
- えび豆(湖北名産)
- 鶏のくわ焼き風
- こんにゃく煮
- ネギぬた
- 玉子焼き
- 小芋
- 山牛蒡漬け
- ヤングコーン
- 梅干し
といった豪華なラインナップ。湖北地方の名産品鴨であるロースト・赤かぶ・えび豆、お弁当の定番 玉子焼き、ほかのおかずにはしっかりと野菜が使われていました。
しっかりと粒こしょうが効いた鴨ロースト。3枚入り。
琵琶湖で採れるスジエビと大豆とで似たえび豆。
- 鴨…冬が近くなるとシベリアから琵琶湖に飛来し、越冬するマガモ。引き締まった肉質と脂身の甘さが特徴。
- 赤かぶ…赤かぶを秋から冬にかけて、竹竿にかけて干すのは滋賀の風物詩。滋賀県には、日野菜や万木かぶなど地域在来のかぶが多い。
- えび豆…「エビのように腰が曲がるまで、いつまでもまめに暮らせるように」と長寿祝にも。
春は山菜入りのおこわ。おこわの下には桜の葉も。
ご飯は山菜入りのおこわ。山菜だけでなくおこわの下には桜の葉も隠れていて、一足先に春を堪能。ちなみにおこわは季節によって具が変わり、
- 春:山菜
- 夏:枝豆
- 秋:栗
- 冬:黒豆
になるんだとか。春夏秋冬楽しめるお弁当、最高ですね!
日進さんの「たまり糖」という醤油味の飴。
最後に皆さんも気になっていただろうサイコロの中身は、飴でした。〆のデザートにいただきます。ちなみにサイコロは常に“5”が見えるようにお弁当に入っていて、ご縁があるようにという意味が込められているよう。昔懐かしい味わい。
販売場所
井筒屋の外観。
「湖北のおはなし」販売場所は、JR米原駅近くの(株)井筒屋本社で購入することができます。イートインスペース キッチン井筒屋も併設されていて、列車を見ながらお食事することも。また、JR米原駅構内の立売売店・12番ホームの売店でも購入することが可能です。旅のおともにいかがでしょうか。
井筒屋本社がある米原市は、彦根駅から車で10〜15分ほどで行けます。
マメイケダさんの絵本にも
絵本「えきべんとふうけい」の原画が展示。
「湖北のおはなし」は絵本にも登場していて、マメイケダさんの絵本「えきべんとふうけい」に描かれています。写真はマメイケダさんの個展の時の様子で、このトークイベントで駅弁「湖北のおはなし」が配布されました。本当に美味しいそうに描かれていて、観ているだけでもお腹が空いてきます。
こちらの個展の様子は下の関連記事にもまとめていますので、良ければそちらも併せてご覧くださいね。
【関連記事】【感想】マメイケダさんの個展『えきべんとふうけいと彦根行脚』を振り返る。
まとめ:思わず手に取りたくなる駅弁「湖北のおはなし」
滋賀の名物駅弁「湖北のおはなし」 おかずには湖北地方の名産が使用され、ご飯のおこわは季節によって変化し、容器にもこだわりがありました。唐草模様の風呂敷には懐かしさを感じ、思わず手に取ってしまいたくなる魅力がたくさん詰まっています。絵本にも登場していて、特別な地元のお弁当を食べている気分になりました。旅のおともにぜひ、「湖北のおはなし」を堪能してみてください!