現代人は日々の忙しさからストレスを感じがちですが、心の静けさと身体の活力を取り戻すための場所を求めている方に、興福寺のMatangi Yoga(マタンギヨガ)は、心と体に深い癒しをもたらします。
この記事では、興福寺のご住職である西村惠学さんとSachikoさんにお話を伺い、マタンギヨガがどのようにして人々の心と体に寄り添い、癒しを与えるのかを解説していきます。
マタンギヨガを通じて、自分自身との深い繋がりを再発見しませんか?
この記事でわかること
- 江戸時代初期に開創された醫王山興福寺について
- 興福寺のマタンギヨガスクールのレッスンについて
- お寺でヨガをすることが多くの人に選ばれる理由
- ヨガで広がるコミュニティの輪とは
以上のことを中心にお届けしていきます。
毎年4月よりインストラクター養成講座が開講されますので、気になる方はぜひこの記事を最後までお読みください!
目次
江戸時代初期に開創された
醫王山興福寺について
興福寺は、古くは平安時代から天台宗のお寺として存在していたようですが、荒廃していたため、江戸時代初期に臨済宗の寺院として改めて開かれました。本尊は薬師如来、脇士は日光菩薩と月光菩薩の藥師三尊で秘仏とされています。禅寺は南に向いて建立されるのが普通ですが、本尊が薬師如来であるため、東から西を向いて建てられています。
今回は、興福寺のご住職である西村惠学さんと、禅寺ヨガ主宰者であるSachikoさんに、ヨガについての深いお話を伺いました。この歴史あるお寺で、どのようにヨガが生徒さんの心と体に寄り添うものとなっているのか、西村さんご夫妻の視点からその魅力について、貴重なお話をお聞きすることができました。
“禅”の精神で繋がる
興福寺のマタンギヨガ
興福寺のマタンギヨガは、2019年4月に開設されました。地域の方々に質の高いヨガを提供することを目的とされていて、参加者一人ひとりに心温まるレッスンを行っておられます。「Matangi」はご本尊薬師如来の真言の一部だそうで、ヒンドゥー教の女神でもあり、強さや美しさを象徴しているとのことです。
興福寺のマタンギヨガには「スタジオレッスン」と「指導者養成スクール」があります。スタジオレッスンでは一般の方向けに1回1,500円で定期的にヨガクラスを提供しており、またお得な回数券もあり、13人の先生が教えています。現在までに、1000人以上の方がレッスンを受けられています。
2021年には全米ヨガアライアンスから認定を受けられ、2022年からはヨガの基本をしっかり学び、教えるスキルを身につけるための200時間のトレーニングコース「RYT200」のヨガ指導者養成講座を開始。より多くの人々にヨガの素晴らしさを伝え、安全に指導できる質の高いインストラクターを育成していくことに力を入れられています。
ヨガの教えにもありますが、神聖な場所は心と体を浄化します。お寺や祭壇は、静けさと集中を促す理想的な場所です。またお寺でのヨガは、外見ではなく内面の成長に焦点を当て、自分自身を深く理解する機会を提供します。四季を通じて、開放的でありながら季節感あふれる心地よい環境で練習できるのも魅力の一つです。
これまでRYT200講座には、通常のレッスンやYouTubeでヨガが好きになって職業にしたいと思った方、あるいは、最初は指導者になることは考えず基礎からヨガを学んで自分の健康的な人生をつくりあげていきたいと感じた方が多かったようです。中には全くの初心者の方もおられます。誰もが自分に合った形でヨガと関わっていくことができるんですよ。
マタンギヨガRYT200の修了生は、そのキャリアをサポートするシステムとして、期間限定でマタンギヨガで講師として教えることができます。その後、継続してクラスを持つ方、独立しておうちヨガサロンを開業される方、教育機関でのヨガ、介護施設でのシニアヨガ、お寺ヨガを開講される方もいたりして、様々な場所や環境で活躍されています。
私も1期生としてRYT200を修了しましたが、半年間のヨガ講座を通じて、参加者同士が非常に仲良くなります。大人になってから長期間、同じグループで学ぶ機会は少ないため、とても貴重に感じている人も少なくありません。
スタジオレッスンへの参加者は女性が多いのは確かですが、老若男女を問わず参加していただくことが可能です。実際に、住職をはじめ男性のインストラクターや、受講者にも男性がいますし、シニア世代の方もおられます。インストラクターは受講者個々の身体の悩みに耳を傾けながら、怪我のないように適切な指導をしてくれます。
上記のようにスタジオレッスンは、朝ヨガ、坐禅会、呼吸法をはじめ、日々さまざまなレッスンが提供されていて、毎回訪れるたびに新しい体験と学びがありそうですよ。
身体と心のケアを通じて
ヨガで広がるコミュニティの輪
マタンギヨガでは、RYT200以外のワークショップや指導者養成講座も定期的に開催しています。例えば、下記のようなものを提供しています。
- マタニティヨガや呼吸法の指導者養成講座
- シニアヨガ指導法やアスリートのためのヨガ講座
- 腰痛対策ヨガ指導者養成講座
- 中医学を基にした陰ヨガ指導者養成講座
- 味噌作りや季節の料理教室
Sachikoさん曰く、ヨガはマットの上の運動だけに限らず、生活を規則正しい習慣のもとで充たしていくことが大事とされています。仏教とも深いつながりがあるため、日本人には心地よい実践や理論がベースになっています。
また、食に関する学びと実践も非常に重要と考えており、将来的にはこの分野をさらに拡大していきたいとSachikoさんはおっしゃっておられました。
私たちの目標は、ヨガを通じて地域の方々の生活を豊かにし、安らぎの場を提供することです。ヨガは心と体を癒し、自然の法則に委ねる考え方や暮らしの実践を勧める素晴らしい教えです。現代の忙しい生活から一時的に離れ、よりリラックスした状態を提供します。多様な活動を通じて、健康的な生活への関心を高め、内面を豊かにし、生活を整え、参加者が内なる平和を見つけられるような学びの機会を作っていきたいです。ヨガの実践と学びは、欲しいものを求め続ける消費ベースの今の生活を俯瞰的に見つめて、ほんとうの幸せは自分の手の中にあることを教えてくれますよ。
まとめ:
興福寺で見つける内なる平和
この記事を通じて、興福寺でのマタンギヨガがいかに、多くの人々にとって特別な体験となり得るかを探求しました。
西村惠学住職とSachikoさんから伺った話には、禅寺独特の静謐の中で、ヨガを通じて自己発見と精神的な成長を促す力があることが分かりましたね。
興福寺でヨガを経験することは、自分自身と向き合い、内なる平和を探求する始まりになることでしょう。
- 興福寺は、江戸初期に天台宗から改めて建立されたという歴史がある
- 興福寺のマタンギヨガには「スタジオレッスン」と「指導者養成スクール」がある
- スタジオでは1回1,500円で受講でき、ほぼ毎日レッスンが提供されている
- スクールでは5ヶ月半のヨガ指導者養成講座「RYT200」を提供
- 多種多様な講座やワークショップも開催
- ヨガは人々の生活を豊かにし、自己発見と精神的な成長を促す力に
毎年4月から始まるインストラクター養成講座に興味がある方は、是非一度お問い合わせしてみてはいかがでしょうか。ヨガのスキルを高め、新たなキャリアにつながる可能性を秘めています!
駐車場
駐車の際は、お寺の隣(南側)にある天満神社(今町防災センター)と英会話教室の間にある大きな参拝者専用駐車場(20台分)をご利用下さい。
アクセス
東近江市五智町に同じ興福寺という永源寺派のお寺があります。ナビの設定の際には、お間違えないようにご注意ください。 電話番号(0748-42-1595)で検索するのがおすすめです。
店舗情報
『Matangi Yoga School(マタンギ・ヨガ・スクール)』
住所:〒521-1211 滋賀県東近江市今町46 興福寺
電話番号:080-5307-9909
駐車場あり