【彦根城】『足軽屋敷』の特別公開では見学やカフェにも行けて超おすすめ!

今回は、20201年10月9日(土)〜10日(日)に行われた『足軽組屋敷 特別公開』を紹介します。毎年秋頃に行われているイベントで、足軽屋敷の内部を見ることができます。


特別公開で配布された足軽組屋敷のmapです。

記事で紹介する足軽屋敷は、上のマップにも記載されている辻番所・磯島家・吉居家・服部家・村山家・中居家・林家です。足軽組屋敷が集中する芹橋二丁目はこのほかにも随所に屋敷があって、キャッスルロードも近いと言うこともあり、歴史散策にもおすすめです。また足軽屋敷の特徴や通りについてもっと知りたいという方は、ひこつ〜内のこちらの記事を参考にしてみてください。

では、早速行ってきます!!

足軽組屋敷とは?


かなり道幅が狭くなっています。

足軽組屋敷は、彦根城と城下町を守るために築城の際、外堀の外側に足軽を集中させ、足軽屋敷が設けられました。

彦根藩の足軽組1200軒のうち、約950軒(中藪組・善利組(ぜんり)・大雲寺組)が配置され、その中でも善利組が一番大きく、江戸末期には700軒ありました。なのでキャッスルロード(城下町)を抜けたこのあたり一帯(芹橋2丁目)を、「善利組足軽組屋敷」と呼ばれています。

善利組の町並みは、防御を目的に道は直線ではなく意図的に曲げられ(くいちがい)、また行き止まり(どんつき)が残っていて、道幅も狭くなっています。

特別公開


赤いのぼりを目印に散策!

それでは特別公開に行ってみましょう。公開されている屋敷には、赤いのぼりが立っています。特別公開されている屋敷は、再利用され、お店になっているところもあったので、まだ中に入れない(行った時間が営業時間外だったため)ところもあったり、展示物があって写真が撮れないなど、全ての内部をお伝えすることは出来ませんが、足軽組屋敷について少しでも理解が深めればなと思います。

辻番所と旧磯島家住宅


外観の様子。

まずはじめは、『辻番所と旧磯島家住宅』から。辻番所は、4畳余りの小さな番小屋です。現在唯一の辻番所ですが、かつては善利組足軽屋敷だけで20棟、足軽屋敷全体で36棟存在していました。


写真は前庭。玄関の奥には、床の間と押し入れを設けた「ざしき」があり、前庭を望むことが出来ます。

旧磯島家住宅は、間口4間半、奥行き6間の切妻造り(二つの同じ大きさの長方形の平面を合掌形に寄り掛けた屋根形式)で、桟瓦葺き(さんがわらふき・平瓦と丸瓦を一体化させた波型の桟瓦を使用した屋根の葺き方)の中二階形式の建物です。とても簡素な造りになっていて、最小限の空間の中に武家屋敷としての体裁を感じます。


旧芹橋十二町目の通りと中辻通りに面しています。

これは辻番所に設置されている、「見張り窓」。通りに面したニ方向に設けられ、ここから敵が来ないか、変わった様子はないか見張りをしていたようです。足軽は旧磯島家住宅を経由することなく、直接この辻番所に出入りしていました。


ここで外の様子を観察。

これは反対に辻番所の中から見た見張り窓。外から見た時は、これでしっかり観察できるのかなと思いましたが、案外、外の様子は見ることができます。二方向に設置されているので、周りをよく見渡せます。


辻番所にはここから出入りしていたよう。

こちらも辻番所に設けられている見張り役の出入り口。24時間体制にして、当番を交代していたようです。なるほど、ここからだと旧磯島家住宅を経由しなくていいということなんですね。この出入り口はとても狭く、本当に通れるの!?と思うぐらいの幅でした。

吉居家住宅


外観の様子。

次は『吉居家住宅』に来ました。間口4間、奥行き6間半で、旧磯島家住宅と同じく切妻造り・桟瓦葺きの中二階形式の建物。吉居家住宅については、天保7年(1836年)に彦根藩普請方が作成した「御城下惣絵図(ごじょうかそうえず・彦根指定文化財)」に「吉居平太郎」の名前が記されていることなどから、少なくとも代々が吉居家の住宅であったと考えられています。


前庭の様子。たぬきが愛らしい。


中の様子。

中に入ると、このように屋敷はかなりキレイにされているようでした。6畳の「あがりくち」、8畳の「ざしき」、6畳の「だいどこ」と「なんど」が田の字形になっているようで、広々とした空間でした。

傾斜が急な階段もあって、登って中を見せてもらうと・・・

小さな物置部屋となっていました。小窓も付いていたので、ここから敵の監視もしていたのでしょうか。

服部家住宅


外観の様子。

お次に『服部家住宅』です。こちらは間口4間、奥行き5間半、造りも形式も旧磯島家住宅と同じになっています。庭には、かつて稲荷社が2棟築かれていたようですが、現存はしていないとのこと。


中の様子。

4部屋で構成されているのですが、吉居家住宅のように田の字形にはなっていなく、やや不整形なのですが、最小限の空間を最大限利用しようという武家屋敷なのだと思いました。

村山家住宅


外観の様子。

お次は『村山家住宅』です。現在はローチョコレートカフェ「ハレトケト」として形を残しています。この時はまだ営業時間外だったため、中に入ることができませんでしたが、先ほどから説明しているような足軽屋敷ならでは空間で、かつカフェの雰囲気も相俟って、見事に調和していました。人が訪れるきっかけにもなりますね。ここでまたお茶して、記事に出来たらなと思います。

中居家住宅


外観の様子。

お次は『中居家住宅』です。間口5間、奥行き5間半で、造りも形式もこれまでの屋敷と同じとなっています。中では、彦根市出身の画家「上田道三」さんの作品が展示されていました。撮影NGだったため、中の様子はカメラにおさめられませんでしたが、作品には彦根の城下町の風景などが描かれていて、また違った視点で彦根に親しみが持てました。

林家住宅


外観の様子。

最後は『林家住宅』です。現在は、「一志郎窯」さんという湖東焼きのギャラリーと、お茶もできるスペースがあります。湖東焼きとは、彦根の商人、絹屋半兵衛が当時の最先端技術の華であった磁器の焼成導入を考えて職人を招き、佐和山の麓に築いた窯で成功させたのがそのそのもはじめまりと言われ、その湖東焼きをここで再興されておられます。

屋敷自体は、間口5間、奥行き4間半で、造りも形式も今までの屋敷と同じです。長押し(なげし・日本建築に見られる部材で、柱を水平方向につなぐもの)や欄間(らんま・長押しとの間に、通風や採光のために設けられる開口部材のこと)はなく、簡素な屋敷ですが、外壁と軒裏は白漆喰で塗り込んであります。


一志郎窯さんの土鍋で炊くご飯は最高です。

ちなみに本町宿(ひこつ〜の記事はこちら)で朝食時にしようしている土鍋は、一志郎窯さんのです。本当に感動するぐらいお米が美味しく炊けめすよ。

足軽worksについて


外観の様子。

ちなみにこちらは特別公開の屋敷ではないですが、「足軽works」と言う、かばんや雑貨など手作りで販売されているワークショップです。少し立ち寄ってみました。


足軽worksの中に入っている布雑貨のお店Luontoさん。

中には4つほどのショップがあって、手作りの優しい雰囲気が広がっています。ちなみに以前ここでオーダーメイドのかばんを作っていただきました。「風 midori」というカフェも出来たようなので、また近々ゆっくり見て回りたいなと思います。


お店の前には柿や大豆が売っていました。

感想

足軽組屋敷に普段行くとなると、お店に行く時なのですが、改めてこうした特別公開を見て周ることで、足軽組屋敷についての奥深さを知る一つのきっかけになって良かったです。やはり歴史を知ることで、その土地にも愛着が自然と湧いてきます。足軽組屋敷については、もっと詳しい記事を載せていきたいなと思います。

アクセス

芹橋2丁目は足軽組屋敷一帯が密集し、キャッスルロードからも近く、観光にもおすすめのエリアです。

イベント情報

『足軽組屋敷 特別公開』
住所:〒522-0087 彦根市芹橋2丁目2−32
日時:令和3年10月9日(土曜日)から令和3年10月10日(日曜日)
☆毎年行われています!
☆辻番所と旧磯島家住宅は特別公開関係なく見学ができます。ワークショップやカフェなどおすすめなので行ってみてください!

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